自分は事故になんて遭わない。かつては僕もそう思っていました。
しかし、サイクリング中に原付バイクと接触して、落車する事故にあってしまいます。
この記事では、僕が被害にあった事故の状況と、そのときに取った対応を記しています。
- ダウンヒルで事故が起こる状況
- 事故後のケガへの対応
- 事故が起こったら、警察には絶対通報するべきなのか
趣味のロードバイクで、もしも事故にあったときの対応策を知っておきたい。
ロードバイクで事故にあってしまい、同じ境遇の仲間が欲しい。
そのような人にとって、役立つ記事です。
誰にでも起こりうる、ロードバイクにおける交通事故。
ひとつひとつ状況も、ケガの具合も異なりますが、参考になれば幸いです。
事故の発生状況

5月某日の朝、休日のサイクリングに出かけていました。
新緑がキレイで、快晴の青空とのコントラストが美しい日です。

新緑を求めて、自宅からもアクセスが良い山道へと向かいます。
予定していたヒルクライムを終え、帰路のダウンヒルにて、事故は起こりました。
道路状況/発生場所
事故にあったのは道幅が狭く、大きな車同士では対抗できなさそうな林道。
大通りへのアクセスがあるわけでもなく、車通りはチラホラ。地元で林業をしている、トラックがたまに通るぐらいです。

カーブ方向が壁になってるでの、見晴らしは良くありません。
衝突時の走行状況
キツい傾斜ではありませんが、30mほどの直進して、体感では30km/h前後が出ていた思います。
左寄りを走って、カーブへ差し掛かりました。
すると、カーブの先から原付バイクが現れ、気づいたときには正面衝突する軌道です。
とっさの判断で、お互いにブレーキを掛け、左へと避けようとします。
左に避けたいけど溝がある!
急ブレーキをかけ過ぎたら、前転しそう!
一瞬のできごとでしたが、そのように考えていました。
衝突して落車
お互いに回避しようとして、正面衝突は免れました。
しかし、車体が同士が掠るように接触。ダウンヒルで勢いも合ったので、バランスを崩して落車します。
気がつけば、頭が下の状態で、仰向けに溝へと落ちていました。
発生直後の対応

バイクと接触して落車したのち、身体とロードバイクの状態を確認します。
落車後の心情
溝でひっくり返りながらも、意外と冷静で、意識もはっきりしていました。
はじめの事故だな
ツール・ド・フランスの落車シーンみたいだ
自転車は無事か??
ケガはどうだ?
膝に痛みがある。骨折してないか?
そんなことを考えていると、バイクの運転手の方が「大丈夫ですか!?」と慌てて、救護に来てくれます。
ケガを確認
まずひっくり返りながら、手をグーパーしたり、足首をグルグルと動かしてみます。
問題なく動く。ひとまず脳の損傷はなさそうです。
しかし、左膝が痛い。膝の屈伸はできるけど、体重を乗せてみないと骨折の判断は出来ません。
むくっと上半身を起こし、めまいが起きないのを確認して、立ち上がりました。
歩ける、膝の屈伸もできる。骨折はしてないだろうと判断します。
しかし、痛みがある左膝を見ると、擦り傷で血が出ています。そのうえ、泥がついているので、早々に洗わないと感染が怖いです。
傷口の処置

泥がついた左膝の擦過傷を、急いでケアします。
きれいな水で洗浄
幸いにも、ボトルに入っていたのはミネラルウォーターだったので、それで傷口を洗浄しました。
もしボトルにスポドリしか入ってなかったら、洗浄する術がないところでした
出血を伴う傷では、感染が非常に怖いです。傷口をしっかり見て、泥や砂が入っていたら、絶対にすぐに洗い流しましょう。
消毒をするのは、汚れをしっかりと洗い落としてからです。
アルコールで消毒
相手方は手指消毒のため、アルコールスプレーを持っておられました。お借りして洗浄後の傷口を消毒します。
コロナ対策のためですが、傷口のケアに役立つとは思いませんでした。
最後に止血
洗浄・消毒が済んだので、止血をします。
止血のためには、傷口を何かで圧迫しなければなりません。
相手方は仲間数名で、ツーリングをしておられたので、トラブルを嗅ぎつけて戻ってきてくれます。
そのうちのひとりが、明星テープを持っておられました。どうやら機材トラブルの対処用に、常備しているようです。
また、別のお仲間がウェットティッシュを取り出してくれたので、それをあて布にすることに。
こうして、ウェットティッシュと明星テープを駆使して、傷口を圧迫して、止血は完了。
ロードバイクは大丈夫か??
サイクリストの性ですね。自分の体よりも、ロードバイクの方が、かなりの心配でした。
とりあえず自分の傷の処置を終えてたので、ロードバイクを急いで確認。
パッと見、大きな損傷はなさそうです。
走れる状態なのか確認するため、以下のことをチェックしました。
- パンクの有無
- 変速は可能か
- ブレーキの効き
- ハンドルは回るか
- クランクを回してホイールが回るか
ひとつひとつ確認したところ、走るのには問題なさそうです。
今回は、ロードサービスなどは使わず、自走で帰ることにしました。
連絡先の交換と通報

事故後のケガの処置、ロードバイクの状態確認は、スムーズに出来たと思います。
しかし初めての事故で、その後の処理をどうするべきなのか、全然わかっていませんでした。
そんな中、相手と話し合いながら、以下のように処理を進めることになります。
連絡先の交換
とりあえず相手の連絡先を聞き、こちらも情報を提供しておきました。
- 氏名
- 住所
- 電話番号
この3つを聞きます。
なお、口頭で情報を聞き、スマホのメモ帳に記録しました。
これが良くない対応だったと、のちに後悔することになります。
通報せず、その場をあとに
とりあえず、身体は擦り傷だけで軽症っぽい。ロードバイクも自走できるし、警察への通報と救急車は不要だろうと判断。
このときは急いで帰って、ちゃんと傷口のケアをしたい気持ちが1番でした。泥もついていましたし、感染が怖かったので。
相手は「通院費・修理費は払うから、病院に行って壊れた自転車の部品は直してくれ」といってくれます。
しかし、この程度の傷なら、わざわざ病院で受診する必要もないだろうと、勝手に考えていました。
そのまま、お互いに逆方向へ、その場をあとにします。
事故後の対応での反省点
事故後の行動で、反省点は4つあります。
- 通報を怠った
- 連絡先を聞くとき、免許証などの確認をしなかった。
- その場で相手の電話番号が正しいか、確認しなかった。
- 相手の車輌情報を写真に収めておくべきだった。
軽微な内容であれ、事故は事故。通報するのは義務です。
後日、警察の方と実況見分をすることになるのですが、このときにお叱りを受けました。
また、連絡先を証明できるものをチェックしなかったことについて。
今回は加害者の相手が良い人だったので、口頭で本当の連絡先を教えてくれました。
しかし、事故を起こしたとき、加害者は逃げ出したい心情になります。嘘の連絡先を伝えて、煙に巻こうとする可能性もあったでしょう。
事故の被害者になって、加害者と連絡がとれず、泣き寝入りするケースもあるそう。
そうならないため、しっかりと相手の連絡先は確認しておきましょう。
帰路~帰宅後の対応

自宅まではダウンヒルと、10分ほどの平地走行で帰れる距離でした。
事故後の走行で痛みは?
上死点に足が来ると膝が大きく曲がるので、傷口が引っ張られて、少し痛みがあります。
しかし、アドレナリンも出ていたのか、クランクは回し続けられる程度の痛みでした。
ダウンヒルを終えて車通りが多い道路に出ます。
このときは、脚に巻いてる明星テープが恥ずかしいと思える余裕もありました。笑
帰宅して傷を処置
帰宅後、すぐにシャワーへ。傷口の泥が落とせているか確認します。
前述のように、傷口からの感染が怖いので、痛みを我慢して入念に洗浄しました。
洗浄後はキズパワーパッドを貼り付け、処置は完了。
一応病院を受診することに
事故の痛みは、後から出るといいます。
相手方も「絶対に受診して、ケガを確認してくれ」と言ってくれていました。
大丈夫だろうと高を括っていましたが、一応近くの病院に連絡し、救急で診てもらおうと決めました。。(祝日だったので、当直の外科の先生が見てくれました。)
この時点で、事故から約4時間が経過。
徐々に痛くなってきて、左脚に体重が乗せづらい。
膝周りを見ると、明らかに腫れてきてる。
あれ、歩きづらくなってないか??
一抹の不安を覚えながら、病院へと向かいました。
受診、後日の経過は続き記事にて解説します。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

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