ロードバイクでアイウェアをかける5つの理由と適切な選び方

ロードバイクに乗るとき『アイウェア』を付けてますか?

カッコつけるためにかけているんじゃないの?

そのように思っている人もいるかも知れません。

サイクリングにおいて、サングラスは眩しさを軽減するだけでなく、眼を守る重要な役割があります。

この記事でわかること
  • ロードバイクでアイウェアをかける5つの理由
  • アイウェア選びで失敗しないためのポイント

長時間の着用を続けるため、自分に合わないと逆にストレスになってしまうなんてことも。

あなたにとって最適なアイウェアの選び方、一緒に見ていきましょう。

目次

ロードバイクでアイウェアをかける5つの理由

ロードバイクで使用するアイウェアとは、一般的にサングラスのこと。

アイウェアを装着して走ることで、たくさんのメリットが得られます。

まずは、多くのサイクリストがアイウェアをかけている理由について解説しましょう。

①眼をゴミから守るため

自動車に跳ね上げられた小石や、虫が目に入ることを、アイウェアは予防してくれます。

屋外を走っていると、顔にゴミが飛んでくるシーンは珍しくありません。

ヒトは異物が当たったら、とっさに目を閉じてしまいます。

ひどい場合、痛みで前が見づらくなることに、繋がりかねません。

高速で道路を走っているロードバイクでは、視界が遮られると事故のリスクが高まります。

さらに、角膜が傷つけば大怪我です。

最悪の場合は失明することだってあるので、安全のためにもアイウェアは必要だといえます。

②風で目を乾かさないため

ロードバイクは平地で25㎞/h前後、下りなどでは40㎞/h以上のスピードが出ます。

その分、身体に当たる風も強くなって、眼は乾燥してしまう。

乾燥によって瞬きの回数が増えると、前方の視認が疎かになります。

また、ライド後の眼の充血や炎症も引き起こされてしまうため、なるべく風を当てないようにしましょう。

③紫外線をカットしてくれる

紫外線対策は肌だけでなく、眼に対しても有効で、とても大切です。

ヒトは眼に紫外線が入るだけで、日焼けをすると解明されています。

その他にも、白内障や角膜炎など様々な障害の原因にも。

屋外で長時間を過ごすサイクリストには、アイウェアでUVカットする必要がありますね。

サイクリストの日焼け対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

④見た目がカッコいい

これは僕の独断と偏見ですが、サイクリストをカッコよくしてくれます。

ツール・ド・フランスで走っている選手は、知る限り全員アイウェアを付けていますが、とてもカッコいいです。

多種多様なデザインが揃っていて、サイクリストの個性を出すのにも最適ですね。

 

⑤眩しさを軽減するため

いわゆるサングラスとしての役割で、これをイメージする人も多いのでは?

高速で走るロードバイクは、障害物を避けるため、前方の路面状況を正確に読み取る必要があります。

そのためにも眩しさを軽減させ、視界を良好にすることが事故防止につながるのです。

ロードバイク用のアイウェア選びのポイント

ロードバイクでアイウェアをかけるのが、カッコつけ以外に理由があることはご理解いただけたましたか?

ここからは、実際に購入するにあたり、重視すべきポイントについて解説します。

顔にフィットする形

アイウェアを選ぶ上で、フィット感は特に重要なポイントです。

走ってるときにアイウェアがずれてしまうと気になり、走行中に何度も位置を直すのはストレスになります。

ストレス増加による注意不足は、危険なシーンに繋がりかねません。

お店で実際に試着して、自分にあっているのか確認しましょう。

試着するときのチェックポイント

お店で試着したとき、ぜひ以下の4つを参考にしてください。

  • 下を向いたときにズレないか
  • 頬骨にフレームが当たっていないか
  • こめかみへの圧迫感はないか
  • おデコとフレームの上端の隙間は空きすぎじゃないか

ほんの少しの違和感であっても、長時間かけ続けるので、徐々にストレスは大きくなってきます。

見た目だけでなく、これらは必ず確認してくださいね。

 

ネットで購入する場合

最近はネット通販も充実しています。

お住まいの地域によっては、ネットじゃないと手に入りづらいアイウェアも多いです。

その場合は、アジアンフィットのものを選ぶことをおすすめします。

日本人の頭の形は、欧米人に比べて丸い形状です。

海外ブランドのアイウェアは、その現地の人に合う形に作られるので、日本人には幅が狭くなりがち。

鼻あては後から交換できる製品もありますが、フレームの形状は変えられないので、間違えないようにしたいですね。

僕自身、海外通販でアメリカンフィットのアイウェアで良いかと購入しました。
やはりこめかみへの当たりが強く、ライド後半で痛くなる経験があります。

シーンに合わせたレンズ選び

レンズは走る時間帯や場所によって、最適なものが変わってきます。

また、レンズの形は見た目にも大きく影響するので、それぞれ解説していきましょう。

シングルVSデュアルレンズ

シングルレンズとは

1枚のレンズで仕上げられているアイウェアのことを指しています。視界を広く確保できるメリットがあり、安全性に優れているのが特徴です。

各メーカーも力を入れて、カッコいいデザインも多く販売されています。

一方で、値段が高く設定されている場合が多く、初心者が購入するときは、躊躇することも少なくありません。

また、曇りやすいデメリットもあるため、曇り止めの工夫を施す必要があります。

デュアルレンズとは

左右のレンズがつながっていないタイプのレンズです。

視界は狭くなってしまいますが、比較的安い値段で販売されている特徴があるため、初心者でも手軽に購入することが出来ます。

ややフィット感にかけるデメリットもあるので、購入前にしっかりと確認することをおすすめします。

透過率

透過率とは、サングラスが光を通す割合のことで、数値が低いほど光を通しにくいです。

晴れた日のサイクリングでは、透過率が10~20%ぐらいの低いものに。

曇りの日や日陰、ヒルクライムなどでは、透過率が50%以上の高いものを選ぶといいでしょう。

レンズカラー

用途に合った色を選ぶことで、快適な視界を確保できます。

カラーレンズの場合、その色から想像する見え方と、実際に掛けてみたときの見え方が意外に違うことが多いです。

カラーを選ぶ際には、実際に試着してみるか、レビュー記事などを参考にすることをおすすめします。

クリア

裸眼に最も近く、眩しさを軽減する効果はないです。逆に、夜間でも使用できるので、ナイトトレーニングに最適です

オレンジ

コントラスト(濃度)を上げて、物体の境界をはっきりさせる役割ができます。

街中で最も効果を発揮し、建物や人でゴチャついた空間でもシャープな視界を確保して、危険を事前に察知できるでしょう。

ピンク

オレンジと同様に、コントラストを上げる効果があります。

防眩効果は控えめなので、曇の日や夕方、木々が多いヒルクライムなどの薄暗い環境の走行に適しているでしょう。

ブルー

眩しさを軽減する効果に優れています。

水面に反射した太陽のような、強いギラつきに対しても大きな効力を発揮してくれるので、照り返しが激しい夏場のライドでは、最高の共になってくれるでしょう。

ブラウン

太陽光の眩しさを抑えながら、裸眼で見るときと同じような、自然な色合いに近い視界を確保することができます。

目に対しての負担が少ないため、長時間の使用に適しているでしょう。

プリズムレンズ

オークリーが独自揮発したレンズで、眩しさの軽減はもちろん、限りなく自然に近い色彩を確保しているのが特徴です。

通常であればアイウェアをかけてるときと、外したときで景色の色合いの違いに驚くことも少なくありません。

プリズムレンズならば自然に近い視界なので、アイウェアをかけたままでも綺麗な景色を楽しむことが出来ます。

色彩をはっきりしてくれるので、プリズムレンズ越しのほうが景色が綺麗だと感じることすらありました。

調光レンズ

調光レンズは、紫外線の量によって色が変わるレンズです。その日の天気や場所に最も適した色彩へ変化し、レンズを付け替える手間がなくなります。そのため、サイクリストでも愛用している方は多いようです。

注意点として、調光レンズには寿命があります。2~3年程経つと、だんだん色が変化しにくくなり、ただのクリアレンズになってしまうようです。

偏光レンズ

道路や車、建物などから太陽光が反射して眩しい!といった経験はありませんか?

このギラつきを抑えるためには、普通のサングラスだと、レンズカラーをかなり濃くする必要があります。その結果、視界が暗くてものが見えづらいサングラスになってしまう。

偏光レンズだと特殊な構造によって余分な光だけをカット。必要以上にレンズカラーを濃くしなくていいので、目が疲れにくくなる」「信号や道路標識が見えやすくなるなど、安全面でもメリットが得られます。

UVカット機能も忘れず

サイクリングをしていると長時間、外にいる場合があります。

サングラスをかけずに日光を浴びると、眼の疲労や病気につながる可能性も。

目の疲労や病気の予防で大切なのが、アイウェアのUVカット機能です。

オークリやPOC、カブトなど有名なメーカーのものなら、100%紫外線をカットしてくる機能がついています。

重量

重量も気にしたいポイントです。

軽いに越したことはありませんが、その分フィット感や安定感が失われては意味がありません。

また、軽量なものはフレームレスになっていることが多いので、どちらの見た目が好きなのかも、選ぶときの基準にしてください。

メガネの人でもアイウェアは使える?

視力が悪く、普段はメガネをかけている方は、どのようにアイウェアを利用すべきなのでしょう?

最も手軽なのは「コンタクト+ロードバイク用アイウェア」を使用する方法。

僕も視力が悪く、普段からコンタクトを使っているので、必然的にこの方法をとっています。

一方、極端なドライアイでコンタクトレンズを着けられないあるいはメガネのままサイクリングをしたい人のために、3つの方法をご提案します。

①度付きのアイウェア

自分にフィットした度付きのアイウェアを、専門店などでオーダーする方法です。

視力や用途に合わせて、フレームやレンズのカラーなどを、プロに相談しながら選ぶことが出来ます。

しかし、度付きアイウェアを選ぶときには、注意点もいくつかあります。

  • 常にアイウェアをかけている必要がある
  • 普通のアイウェアより値段が高くなってしまう
  • ほとんどの場合、デュアルレンズのアイウェアになる

走行中は良いとして、カフェやコンビニで休憩するときもアイウェアをかけていないと、視力が悪い状態です。

サイクリング仲間はみんなアイウェアを外してるのに、自分だけずっとつけっぱなしの状況になりかねません。

また、レンズを加工するので、当然値段が高くなります。

さらに、視力の左右差に対応するためにもレンズを独立させるので、デュアルレンズのアイウェアしか選べなくなります。

②インナーフレーム

外側にアイウェア、内側に度付きのレンズを組み合わせて装着する方法です。

レンズに直接加工しない分、安価で、視力が変わってもインナーのレンズだけを交換すれば使用可能であることがメリットです。

しかし、内側のレンズが曇りやすいことや、重量が増えることがデメリットとして挙げられます。

それでも、手軽にサイクリングを楽しみたい人にとって、手を出しやすいラインナップと言えます。

③シールド付きヘルメット

最後はアイウェアではなく、ヘルメットを工夫する方法です。

これからヘルメットの購入を考えている方は、エアロ形状のヘルメットにシールドを付けると、自前のメガネで走ることができます。

度付きアイウェアを購入するよりは安いので、用途とヘルメットのサイズが合うなら、選択肢に入れてもいいでしょう。

シールドは別売りで、色を選ぶことも出来ます。

なお、自分のメガネとシールドが干渉しないか、事前にチェックするのは必須です。

ベストフィットするアイウェアを選ぶ

アイウェア選びにおいて何を重視するかは、あなた次第です。

  • かっこよさ
  • シーンに合ったレンズ
  • ストレスのない掛け心地

僕自身はヒルクライムをすることが多いので、軽量で、フィットするものを選ぶようにしています。

数千~4万円まで、ピンからキリまで様々。

ですが、値段が高いものは機能性にも優れているのは間違いありません。

眼を守って、安全で楽しいロードバイク生活の助けになるアイウェアを選んでください。

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この記事を書いた人

整形外科クリニックで働く、7年目の理学療法士です。日本の健康寿命を延ばせないかと模索するなか、趣味のロードバイクが一助になると思い立ち、情報発信のためにブログを開設。
ロードバイクと健康関連全般について発信していますので、ぜひ読んでいってください。

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